春先の麦の栽培管理について |
暖冬で麦の生育が進んでいるように思います。これからの栽培管理について教えてください。 |
re:春先の麦の栽培管理について[農業総合センター ] |
1 追肥
茎数不足や肥切れが予想されるほ場では、タンパク質含量の低下につながる心配があります。生育を見て窒素質肥料を成分量で2kg/10a程度追肥しましょう。ビール大麦では幼穂長10㎜期、小麦では30㎜期が収量・タンパク質含量の向上、節間伸長抑制の点で施肥適期です。
2 病害虫の防除
出穂期以降に高温・多雨になると、赤かび病が発生しやすくなります。小麦では開花期、大麦では穂揃い期を中心に適期に防除してください。また、アブラムシ類などの害虫も、被害が発生する心配がある場合には防除しましょう。
3 排水対策
明きょの設置や排水路の再点検と整備を行い、ほ場の排水を促し、湿害防止に努めましょう。
4 霜害対策
湿害を受けると生育ステージが早くなり晩霜害の被害を受けやすくなります。排水対策を行いましょう。また、排水性の向上は、凍霜害の補償作用(遅発分げつの有効化、登熟の向上)が発揮されやすくなります。 |