野菜の霜対策について |
露地とトンネルで野菜を栽培していますが、春先の晩霜が心配です。何か良い対策はありますか。 |
re:野菜の霜対策について[農業総合センター ] |
今年は暖冬で経過し、野菜では1~2週間程度生育が進んでいます。生育が進んだり、軟弱徒長したものは、凍霜害を受けやすくなりますので、今後の低温や晩霜等に対して特に注意が必要です。
気象台から発表される気象情報に注意するとともに、晩霜害に遭わないよう十分な準備と対策が必要です。
1 事前対策
○露地栽培
・ホウレンソウやコマツナ、アスパラガスなどでは、不織布などの保温資材を準備し、べたがけやトンネル被覆による被害軽減に努めます。
○トンネル栽培
・ダイコン、レタスなどは、晩霜が予想される前日にビニルの内側に接触している茎葉を離すとともに、トンネルの裾を早めに下ろし、不織布などの保温資材を利用して夜間の保温に努めます。
2 事後対策
・凍霜害を受けた場合は、不織布などの保温資材で覆い、急激な解凍による被害の拡大を防ぎます。
・被害を受けると、組織が黒変し、二次的に病原菌が侵入しやすくなるので、早めの防除を心がけます。
・回復を早めるために、液肥施用や葉面散布を行い、新葉の発生を促進させます。
・特にアスパラガスでは、穂先が曲がるなど品質が低下するので、早めに刈り取り貯蔵養分の消耗を防ぎます。 |